お笑い芸人がクローン病になるまで 其の壱

名もないお笑い芸人が指定難病クローン病になるまでの記録。

2019年 一月

拙者、名を「お侍ちゃん」と申す。サンミュージックという城でお笑い芸人をやっておる。
2019年弥生3月、拙者の芸人人生の中で経験したことのない大きな仕事が舞い込んで参った。

山本耕史、松岡茉優、佐藤流司、高田聖子、藤井隆、八嶋智人他豪華メンバー出演のレキシの名曲で綴り、演劇界の鬼才、河原雅彦による愛のミュージカル

愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」。

これに拙者も決まったのだ。
地毛でちょんまげというだけでの謎キャスティング。

そのミュージカル「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」   の稽古が始まったのは睦月1月末。  

初日の歌稽古の日になんか喉がいがらっぽくて、帰って熱計ったら39度。

「終わった、インフルエンザ(流行病)だ!!今日もその前に仕事ですごいたくさんの人に接触しちゃっている。うつしたくないなあー、せめてただの風邪であってくれ!!」

などと次の日祈りながら内科に行くと風邪で一安心、稽古には引き続き変わらず参加。

そこからスッキリとしない日が続く。

熱が38度を行ったりきたり、奉公(アルバイト)中に両太ももが強烈な筋肉痛になって立てなくなり仕事にならなかったり。
そのうち鍋食いすぎて腹痛くなる症状もあった。

もともと食べすぎたりすると消化不良起こしやすく、体重も落とそうと思っていたので昼はおかゆにしたり、胃に負担かけないようなものを食べてはいたが、なかなか痛みが引かぬ。  

治りが遅すぎて、免疫に異常があるのでは、ともその時の日記に書いてあった。

近所の医者に行く

近所のその前の秋にピロリ菌の検査をしに行った胃腸専門の医者に行くと

「まあ胃腸炎ですね、食べる量減らして胃を休めて下さい」と。

抗生物質や整腸剤もらったのでござるが、そもそも胃を休めて下さいって言われても食べるなってことなのか?食べないのは無理なのでござるが!!

でもあまり食べずに数日。    

うーん、変わらず微妙に痛みが増している気が…と思っていた。
食事はゼリー飲料やヨーグルト。のど飴、おかゆ、暖かいお茶。

1週間ほど稽古をして、今日行けば明日稽古初めての休みという日。
痛みが強くなっていてあまり寝れなくてなかなかの体調でござったが、今日行けば!という気持ちで支度、しかしどうにも辛いので稽古の前に点滴打ってもらって痛み止めしてから行こうと思った。  
(痛いの半分、点滴して仕事に行くのが初めてなのでちょっとカッコいいと思っていた方が強いが)    

先生からはCT撮ればわかるがここには設備がないので、できれば大きな病院に行って欲しいと言われたが、明日行きますということでとりあえず点滴を打ってもらう。

点滴ってすぐ効き目があると思っていたけど全然変わらない。あんまり言うわけにもいかないし、稽古の時間もせまっている。
先生はしきりに「CTを撮ってほしい。そうすればすぐにわかるので」と言っていたけど明日撮るって言ってるのになぜそんなに急かすのだろうとくらいに思っていた。

そして病院へ…

稽古場に愛馬(自転車)にまたがり向かう途中、エレキテルがついてる馬だったのだが(電動自転車 )、まあ普通に漕げない。痛くて。

稽古場と家のちょうど中間地点。稽古場にはたどり着けるが今日乗り切れるのかどうか自信がなかった。

全然知らない若手が休むって何だよって思われるかなとか考えたけどちょっとこれは辛すぎる。腹痛で上体が起こせないのだもの。

申し訳ない気持ちでマネージャーに連絡し、休みをいただく旨を伝えた。
インフル流行っていたからというのもあってか、割とすんなり休めることと相成った。  

たまたま家内も休みで在宅、横になって休もうとするも痛みで寝れぬ。
まだ夕方にはなっていない。
どうせ明日行くなら今日行っちゃおうということで大きな病院へ。

通院か?入院か?

家からそれほど遠くない大きな病院。1階のロビーで待つ。一般診療の時間は終わっており、ひっそりしていた。家内が手続きしてくれている間も椅子に座ってられなくて横になっていた。

病院着いて検査して待ってる間にもうぐったり。大きな病院に来ているってことで身体も想像以上に反応していたのであろう、一気に具合が悪くなったような気になる。

先生からは「胃腸炎なんで入院していただくか通院していただくか選んでもらっていいですよ」と言われ、入院なんかしてられないので「通院で!」と即答。

わかりましたと今後の手続きにはいる前に少しベッドでと横になっておいて下さいと言われて天井見ながら出た結論は「帰っても無理っぽいよな」。
明日休みだし。

「やっぱり入院します」      

というわけで入院に。ちなみに人生初。

そしてこの入院が予想以上の長さで過酷な日々の始まりとなったのであった。 

…今日はこれにて鎖国。        

せっかく皆の真似して自分用の水筒買ったのに活躍の機会は与えられませぬでしたなぁ…(遠き眼)  

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