お笑い芸人がクローン病になるまで 其の参

これまでのあらすじ
入院生活が始まり申した。数日症状が全く変わらずむしろ悪くなっていく中で、先生が「ちょっと不気味ですね。。」とふと漏らした。

久しぶりに外へ

仕事でなんとか出れないかという申し出受けて、TVだったので拙者もなんとか出る気でおり、外出許可もらい一週間ぶりの外。シャバの空気はうまいでござるなんてかましてる余裕なぞあるわけもなし。

風呂にも一週間ぶりに入る。   さぞ体臭がきつかろうとお思いになられるかもしれぬが、拙者は声を大にして言いたい。    

「食べないとあまり体臭が出ない」

体臭って書いて色黄色にするとなんか屁が連想されるのってなんかすごい笑

起きてる間はずっと点滴しており、最低限の維持はできてる。そして絶食なので臭いの元になるものが作られなかったのでござろうか、     やっぱり食べ物って色々影響ござるのだなあって実感。    

最初の顔は入院四日目くらいの写真か。     もう顔面が瓢箪(ひょうたん)ですな。        

外泊許可前に飯が出た。  

な、名前が出ている・・・

「うおー久方ぶりのご飯でござるー!」     と看護師には申したが、腹痛続行中もあり、一口一口おそるおそる。ゆっくり食べても次のさじに手が伸びない。ジョアとお茶はかろうじて飲む。結局1/3しか食べれなかった。    

帰宅→仕事 脂汗が止まんないでござる!!

そして朝家帰ってさっと風呂入って準備して稽古場へ。家にも久しぶり帰ったけどゆっくりしている暇はなく。    
今日は出演者へのインタビューを拙者が何人かに聞くという収録を午前やって少し空いて午後あってそれから稽古という日程。
   
この一週間で現場には一体感が少し生まれ始めているのを遠目から実感しつつ、仕事する。午前中はなんとか影響なく終了。

途中空き時間が3時間ほどあり、稽古場にいてもいいですよと言われたけど、ずーっとぐったりしているのもなんだか嫌なので、漫画喫茶で休もうと思って近くにあるところに行くも思ったより遠くて、片道十五分。

一般の半分以下の速さでしか歩けない自分にとってはマラソン完走するくらいの負荷がかかっていた。(走ったことないけど。)

途中駕籠(タクシー)で行こうと思ったが、午後の微妙な時間には流している車なぞほとんどいない。

席座っても寝れないし、とにかく寒いし、なんならちょっと痛み止めもきれてきたし。あんなにワクワクしない漫画喫茶も初めてだった。全く休むことができないまま数時間過ごして、戻る。    

久しぶりに外に出ると出ただけで身体が適応できてないというか、ちょっと外に立つだけ、歩いているだけでも疲れる。人が多いところだと尚更。    
そういう人見かけたらなるべく声かけてあげようと思い申した。

午後は主演の山本耕史殿にインタビューするのだったが、不安なので直前に痛み止め飲んで臨む。さすれば照明の明かりと薬の効果で汗が止まらなくなって、脂汗がだらだらと出てくる。それを見た周りからは

「アイツめちゃくちゃ緊張してるじゃん」

というように映ったであろうが、そんなことはない!確かに緊張はしたけども!!

稽古そして帰宅。

その後二時間くらい稽古に参加。

演者の方が本当に心配してくれて「無理せずに」「もう大丈夫なの?」とかこんなよくわからない若手芸人に優しく声をかけてくださり、恐縮しっぱなしでござった。    

偉い人たちもまずはしっかり治してきてねと言ってくれて不安を取り除いてくれたしなあ。

周りには大丈夫ですって言っていたが、このあとまた病院に戻ることが決定しているので気持ちは複雑。

この時点では自分の病状を説明できないのでね。時期的にインフルエンザが大流行した時期でもあり、それからくる腹痛とか体調不良みたいに皆思っていたのではなかろうか。

稽古は楽しく終えることができたが、踊りや歌がほとんどなかったのが救い。もう立っているのが精一杯で、激しい動きやめちゃめちゃ大きな声とかはもう出せる状況ではなかった。時間も予定より早く終わったので内心かなりホッとしておった。予定通りの時間だったら最後の30分は何もできていなかったと思うから。

駅まで向かおうとするが、もうだるいのと痛いのと1週間ぶりの日常生活に疲れてしまってもう動けない。駕籠(タクシー)乗って帰る。

久しぶりの家族団欒・・

そして家帰って久しぶりに家族で夕食。体調気遣ってお粥作ってくれていた。雰囲気もあるし、病院より食が進む。湯船にもじっくりつかり、お腹をよく温めたら痛みが少し和らいだような気がした。

そして寝ようとする。今日一日で身体はだいぶ疲れているはずなのに痛みやお腹の違和感があり、眠れない。布団をごろごろしてお腹に手をあてるだけ。

気がつくとちゅんちゅん、朝が来て病院に戻る時間に。  

 次回「いよいよ検査開始!」    

…今日はこれにて鎖国。      

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