これまでのあらすじ
腹痛で入院するも原因が判明せず、検査設備がないということで転院を勧められ、それに伴う検査が始まった。
進まぬ、検査。
入院十日目。小腸を調べるためには胃と大腸調べてきれいであるかどうかを確認しなければならないという大人の事情(?)ってやつで、胃と大腸の内視鏡検査が始まり申した。
入院してわかったのだが、基本一日に検査は一つしかやらない。
ずっと寝てるだけなんだから一日で全部やってくれればいいのに!って思っていたけど、検査はゆっくりゆっくり進む。 時間や他の患者殿との兼ね合い、患者の体力的なこともあるんでござろう。
ちょっとでも身体に異変があると次の日に検査が伸びるので体調崩れるなよ〜!って思っておった。
いや、大きく見たらずっと体調崩れているんだけど。
大腸カメラやって次の日胃カメラ。病室は六人部屋で、長期入院している人はほぼいないから貸切状態。そこは物音とかいびきとかに悩まされることはなかったので良かった。
入院してきても一泊二日とか二泊三日の短期入院がほとんど。日帰りの検査が一般的なのでござろうか。
胃カメラはピロリ菌の検査でやったことはあったが、大腸カメラは初めて。
朝7時半とか8時くらいにモビプレップという透明な液体が入った袋が手渡される

いざ、実食!!
水と下剤が混ざったの約2L入っており、だいたい一時間半くらいで飲む→便が透明になるまで飲んで調整するらしい。
飲んでみたら味は薄い梅味みたいな感じだが、飲めなくはない。
けれど下剤飲んでるって考えると途端に嫌な感じになるので、勝手に運動したあとって想定をして、スポーツドリンクガブガブ飲むイメージを脳内に再生し、飲み進めていく。
しかし、ただでさえ水2L飲め!と言われてもけっこうキツいものでござる。
点滴しかしてない自分には飲み物を大量に飲むのも辛い。
だいたい10分から15分でコップ一杯かあ なんて計算していたが、そうは計算通りいかず、これは飲みきれぬかもしれないと思いながらコップと勝負がつかないにらめっこ。 そこへ追い討ちをかけるかのごとく
「もしこれで出きらなければ追加で飲んでもらうこともあります❤️」
という白衣の天使の斬撃。袈裟斬り肩口に見舞われ、さらに逆袈裟斬り浴びせられた気分。
熱計ったら37.5度であとちょっと高かったら今日はできなかったらしく、ギリギリのところでの下剤との攻防。
そんな中、
…………おや?
効果てきめん!!
キングボンビーに変身するかのごとく、第一波らしきものが押し寄せてきた。
慌てて駆け込む。ちょっとだけ出る。10日ぶりの便。
おおーっ!!出たーー!
なぜかちょっと感動。
下剤飲んだらナイアガラの滝の如く出てくるんじゃないかと思っていたら全然異なった。
しかーし!そこからは、はいはい。飲みゃー出る。飲みゃー出る。滝行でござった。
ただなかなか透明にはならないけどもある程度のちょっと薄黄色くらいのところでオッケーとの由。
当時、「このお腹の痛さはきっと便が出てないからだ!便が出れば痛さもだいぶ和らぐはずだ!!」
と思い込んでいたので、出切ったあとの「いや、変わらず痛いよ!!」 という感想でさらにぐったり。
そのあとは検査、大腸、胃とも部分麻酔でほとんどうつらうつらしてたようなもんだったからおお、もう終わったかという印象。
結果胃と大腸は綺麗で異常なし。
いよいよ本丸、小腸の内視鏡の検査ということになるが、先述の通り、この病院ではその設備がないので、転院先の候補をいくつかあげてもらう。
其の中にウチの子供も入院したり連れてったところが空いてて、そこにすることに。
ただ
「六人の無料部屋の空きがなくて有料の二人部屋しか空いてませんがよろしいですか?」
「はい、大丈夫です」
早く検査してほしいから背に腹は変えられぬ。
腹痛この頃最高潮、長い距離歩けるはずもなく車椅子乗って救急車で運ばれる。
十一日お世話になった病院から転院することと相成った。
次回「一日一万円!地獄の痛み(2つの意味で)!!」
…今日はこれにて鎖国。