(入院十八日目) 前回までのあらすじ、胃腸炎かと思って入院したら食中毒系でもノロ系でもない。大学病院に転院し、検査までいつ終わるとも知れぬ痛みとの闘いが続いておった…
ようやく・・・
平均的に大腸の長さは1.5m、小腸は6~7mと言われる小腸。小腸は長いので、中を調べる内視鏡が長くなきゃいけない=限られたところにしかない。
ということである病院に転院したのでござるが。
ダブルバルーン内視鏡という杉田玄白がみたら腰抜かすような技術を持った内視鏡を使う。
腸管が長くて狭いので、バルーンを膨らませてへこませるときにカメラを伸ばしたり縮ませたりして見ていくやつみたい。
やっとここにたどり着いた。最初に大学病院にしていれば10日くらい早かったのだろうが、こんなことになるなんて思っておらなかったからなあ。。
小腸内視鏡!
口からと肛門から二日間に分けて行う。
一日目、肛門から。またしても下剤が渡されて「大腸綺麗にしてください」と。
出たっ!! 嫌な予感的中。
前回はまあまあ厳しいながらもできたが、此度は厳しい。
以前より具合悪くなっているしう、飲む力も衰えていて全く飲めない。
2L飲むところを500ml飲むのがいいとこ。
とにかく吐き気もすごくてちょっと飲み続けられないと伝えると、了承された。
作戦変更でござる!!
では、「作戦其の弐に移行する!」と言わんばかりの手際の良さで次なる指令が出される。それは、、、
「肛門に直接お湯入れて出す」
正直これは男性の先生か看護師さんにやってほしかった!
月代剃っているくせに、いっちょ前に恥ずかしさという感情を人一倍持ち合わせておるのですが、下剤が飲めない以上なされるがままに尻出すしかない。
正常な状態であれば多少の雄の感情出たかもしれませぬがね…
ただこれがまあキツイ。ケツからぬるま湯ホースで入れて厠へ駆け込み、シャーと全部出すのを繰り返すわけだが、一回一回の疲労度がすごい。もう体力もほとんどなかったし。
しかも先週大腸カメラやったばかりで、そこから絶食は継続しているからきれいなもんだろうと思ったが、色々と汚れはあるもので、何度やってもなかなかと透明にならず。3回くらいと言われているところを5回くらいやってもう体力ゼロ。
最後はまだ色ついてるけどこれぐらいなら大丈夫ですといって検査へ行った。
そこでは結果とか聞かず、もうぐったりして病室に戻る。一日で両方やれば早いのにっていつも思っていたけど、もう無理。
胃カメラもキツい・・・
二日目は口から。喉にちょっと麻酔の薬塗って入れてくが、胃カメラよりちょっと太いので気持ち悪くて嗚咽が止まらない。もうオエーッとしか言ってない。もう吐く吐く。
あまりに吐くので先生が「ちょっとヤバイね」と呟いているのが聞こえる。
こんなことまた先延ばしにされても同じことなので、なんとか喉通ったらあとはゆっくり呼吸して「早く終われ」の大合唱を心の中で。
体力ない中でのこの二日は準備がうまくいかぬのもあり、辛かったと鮮明に覚えている二日間でござった。 そして結果が出る。
次回「待ちに待った結果!結局オレは何だったんだ!?」
…今日はこれにて鎖国。